2016年4月1日金曜日

受験攻略 福岡教育大学附属小倉中


◆概略◆
  • 国公立(国立大学法人福岡教育大学附属)
  • 男女共学
  • 募集定員のほとんどを附属小からの進学者が占めるので実際の枠は男女それぞれ20名程度しかない。(ただし、附属小脱出組が多い年度はその分枠が増加する。例えば2016年度は附属小脱出組が15名程度いたので随分合格しやすかった。)

◆人気度◆
 附属小、附属中ともに、国公立派の保護者に圧倒的な人気を誇る。小倉高校など上位高合格者が多いことで知られるが、近年は小倉日新館中や九州国際大学付属中にかなり押され気味。

◆入試情報◆
  • 国語、算数、社会、理科の学力テスト(国語30点、算数30点、社会15点、理科15点)と小学校からの報告書(内申書)の総合評価で合否判定する。
  • 抽選は現在は行っていない。(成績上位者がそのまま合格となる)
  • 年度によっては繰り上がり合格者が多数出るので、合格発表の時に自分の番号がなくても、すぐに落ち込んではいけない。何日もたって忘れたころに電話がかかってきた事例もある。

◆攻略ポイント◆
 問題の難易度自体はさほど高くないが、定員の枠が小さい分、得点がハイレベルな争いになる。合格者のほとんどが満点狙いで学習している。基本をきっちりと学習していれば成績中位者からも合格できている。一方、ミスが多い受験生は成績上位者でも不合格になりやすい。

 ちなみに・・・・よく保護者から、「学校の授業がしっかりわかっていれば大丈夫ですよね?」などと尋ねられるが、大丈夫なわけがない。塾に通わずに合格したければ、受験用のテキストや問題集をみっちりやる必要がある。

 なお、同校の合格得点ラインは非常に高いものの、難問・奇問の類はほとんど出題されないので、塾や家庭教師に頼らずに家庭学習(いわゆる「親塾」)で突破することは不可能ではない。


【国語】
 私立中堅レベルの学習が必要。過去問学習必須。近隣私立中の過去問も合わせて学習すると効果的。2~3問ミスまでなら許容範囲。
 なお、国語の学習は我流で量だけこなしても、ある程度までしか力はつかない。特に、6年生になってから本格的に受験勉強を始めた後発組は、あせらずに基本から学習すべきである。読解力に自信がある生徒でも、いきなり6年生向けテキストから始めると撃沈することも。
 四谷大塚の予習シリーズで自学習する場合は、小4上~小5下のテキストと演習問題集をこなしてから、受験勉強に入るべき。
 塾用教材の「新小学問題集 中学入試編」のステージ1から3までじっくりやるのも良い。
 国語が苦手な場合、予習シリーズの4年生用でもハードルが高いので水王舎の論理エンジンシリーズの小3あたりから丁寧にやった方が結果的には近道。

 予習シリーズや新小学問題集をじっくり進める時間がどうしてもない場合は、「中学入試の攻略」などの一冊完結型の塾用教材で時間短縮を図る必要がある。


【算数】
 私立中堅レベルの学習が必要。過去問学習必須。近隣私立中の過去問も合わせて学習すると効果的。2~3問ミスまでなら許容範囲。

 保護者の中には、我が子のケアレスミスの多さに悩む人も少なくない。塾や家庭教師センターで都麦出版「計算完成300日」が入手できる場合はぜひ取り組むことをお勧めする。(入手できない場合は、でる順計算などの市販のドリルで代用)毎日欠かさず取り組むこと。

 また、計算テクニックの下準備として下剋上算数 基礎編のP6~13を前もってマスターしておくとミス回避のみならず時間短縮の効果もあるので、時間がある人は上記のドリル演習に入る前に一通り同書を終わらせておこう。
 家庭学習(いわゆる「親塾」)でも大丈夫なように、同書にはマニュアル本が市販されているので便利である。下剋上算数基礎編攻略本(ステージ1から4までやってください)。

 ところで、中学受験において最も受験生を苦しめる教科が算数である。もし今、小学校低学年~中学年なのであれば、算数だけはなるべく早く取り掛かった方が良い。「自由自在シリーズ」ならば学年別に分かれているので今すぐに始められる。
 塾用教材の「新小学問題集 中学入試編」のステージ1から始めても良い。

 残り時間がほとんどない人は、国語同様「中学入試の攻略」などの一冊完結型教材で時間短縮を図るべし。

【社会】
 満点狙いで行くべし。暗記事項は、旺文社の「でる順」シリーズなどで夏休みまでには片を付けておきたい。過去問は参考程度にとどめること(社会科データは毎年変化するため)。全国の附属中前年度問題をやるとよい。正答率の低い単元は日能研「メモリーチェック」でしっかり補っておきたい。

 社会科で知らないことやわからないことに行き当たったときは、旺文社の「わかる社会」や学研の「?に答える小学社会」などの辞書本で知識を増強すること。
 どうしても覚えられない単元は、カラーコピーを大きめの情報カードに貼って毎日しつこく復習するのもお勧めだ。

 なお、時事問題は、ほぼ出ないと思ってよい。

【理科】
 満点狙いで行くべし。「でる順」シリーズメモリーチェックは早めにマスターしておきたい。
 過去問学習必須。合格者を多数輩出している学習塾は、過去30年分の問題を解いている。九州国際大付属中小倉日新館中の過去問も練習になる。

 理科も社会同様、旺文社の「わかる理科」や定番の「スーパー理科事典」を使って、わからないことはすぐに調べるように。


4教科共通の推薦テキスト】⇒テキスト特別キャンペーン中!

・中学入試 新小学問題集(塾専用教材)
附属中で上位合格を目指す受験生に最適。各教科ステージ1~ステージ3までの3冊ある。ステージ1は4年生ぐらいから使用可能なので、早めにスタートして他の受験生に差をつけて欲しい。残念ながら一般の書店では入手できない。
⇒KKC受講生、WEB会員の方はこちらから購入できます。

・新小学問題集「受験の攻略」(塾専用教材)
最小限の労力で合格を勝ち取るならばコレ。各教科1冊にまとめられているので、残り数か月からの逆転も不可能ではない。あきらめるのはまだ早い。1位だろうとギリギリだろうと、合格は合格である。あとは入学してからいくらでも巻き返せばよい。
⇒KKC受講生、WEB会員の方はこちらから購入できます。 

・四科のまとめ(四谷大塚)
中学受験のバイブル的教材。基本が非常にバランスよくまとめられている。夏ごろまでをめどに一通り身につけておくのが理想。
 なお、四谷大塚には「予習シリーズ」という超有名テキストがある。久留米附設などの難関校を目指すのであれば、四谷大塚の予習シリーズはすらすらとけるようでなければならない。一方、北九州地区の中学校程度であれば予習シリーズはオーバーワーク。
⇒四谷大塚の教材販売サイト
※購入には会員登録が必要なようです。また、在庫がなくなった時点でその商品は発売停止になり、翌年度分が発売されるまで待たないといけなくなります。人気教材は早めに購入しておくことをお勧めします。

・メモリーチェック・ベストチェックシリーズ(日能研)
基本レベルのまとめに最適。四科のまとめと並んで、非常に人気が高い。特に社会は秀逸。
⇒メモリーチェック購入







【願書】
 願書は学習塾や家庭教師センターでは手に入らないので、学校説明会で自分で入手すること。
 また、小学校の調査書(報告書)が必要である。受験の意思をあらかじめ担任の先生に伝えておくこと。私立小に通っている場合は調査書を用意できないので、受験が事実上不可能。どうしても受験したい場合は6年生の2学期半ばまでに地元の小学校に転校するしかない。


◆模擬試験◆
北九州地区では、首都圏で行われるようないわゆる「三大模試」に当たるものが存在しない。したがって、私立中主催の模試や外部模試を上手に利用してほしい。なお、大手進学塾の模試はテスト後のしつこい勧誘がないところを上手に選んでください。

小倉日新館中学招待模試
毎年10月頃に実施される同校主催の模試。無料で受けられるので、福岡教育大学附属中を志望する受験生は練習もかねて受けておいたほうが良い。成績表の郵送を希望する場合は切手代実費。

国・私立中学入試模擬試験
中規模の全国模試だが、ほどほどの難易度のため北九州地区の合否判定にちょうど良い。第4志望まで判定できる。(4~7月は成績票に合否判定が付かないが、8月以降の成績票で累積判定として反映されるのでなるべく年間を通して受験したほうがよい。)成績票のコメントがやや辛口だが、成績が上昇すると気持ちがいいほど褒めてくれる。


◆当日の保護者の流れ◆
 自家用車で送迎する保護者が多い。駐車場はないので、少し離れたところで乗降したほうが良い。(たまにマナーの悪い送迎車両を見かけるが、様々な眼があることをお忘れなく)。試験中、ほとんどの保護者は一度帰宅して自宅で待機しているが、保護者控室(体育館)で待機することも可能。保護者控室にも問題用紙が掲示される。
 終了時には、学校周辺で学習塾関係者が解答速報を配布している。自己採点に有用。


⇒過去問は早めに購入しましょう

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福岡教育大学附属小倉中学校
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