2016年4月1日金曜日

受験攻略 門司学園中

◆概略◆
 ・公立(福岡県立)
 ・男女共学
 ・2004年新設の県立中高一貫校
 ・よく勘違いされるが、門司高校および門司北高校が改称した学校ではない。
 ・設立当初は入試において抽選が存在したが、現在は抽選はない。
 ・中高一貫なので、高校受験を考えている人には不向き。(どうしても学校と合わない、などの理由で別の高校を受験することは不可能ではない)
 ・競争率が非常に高いことから、かなり優秀な受験生でも不合格になる可能性がある一方で、通常の学力テストではないことから、大して勉強せずにたまたま合格してしまう受験生も一定数存在する。(もちろん、入学後に苦労することにはなるが)
 ・校風はのんびりした感じ
 ・生徒間トラブルは、地元市立中と比べると格段に少ないが、全くないわけではない。


◆入試情報◆

  • 当日の流れ:受付・諸注意→作文(40分)→適性検査(50分)→昼食→面接→解散
  • 適性検査:福岡県立の他の中高一貫校と共通問題を使用。
  • 作文:同校独自問題。2016年度以降は、県内5校すべて共通問題。
  • 面接:児童のみの集団面接(5人程度をまとめて行う)。保護者面接なし。

開校当初は、どの県立中もすさまじい倍率になったが、現在はどこも落ち着いてきた。

【新着情報】私立敬愛中学で適性検査型入試を新設!
2021年度より、適性検査と作文で同校を受験可能になった。県立中の受検日程より1週間程度早くに入試日が設定されているので、力試しの意味でも同校を絶対に受験すべきである。
これまで県立中受験生は、福岡県内5校のうち1校しか選べないため、万が一不合格だった場合、地元中しか選択肢がなかった。


攻略ポイント◆
 例年夏と秋に学校説明会が行われる。時間が許すのであれば、なるべく参加したほうが良い。実際、4年生や5年生の保護者も多数参加している。なお、10月の説明会で願書を配布する。(説明会不参加でも、後日、願書を取り寄せることは可能)

【作文】
 通信教育の作文講座や、大手学習塾の夏休みセミナーのみで十分対応可能。ただし、国語が苦手な児童は通塾や家庭教師を検討すべし。
 原稿用紙は一列の字数が20字の一般的なものだけではなく、25字のものを使って練習すること。(なお、H24年度までは600字程度の題材が1問だったが、H25年度は300字程度の題材2問であった。H26年度は門司学園では再び600字一題に戻ったが、福岡県内の他校で300字二題が出題された。)
 
 いずれにせよ、「正しい原稿用紙の使い方」で、「誤字脱字」なく、「指示された条件」にあわせて「論理的」かつ「常識的」に書くことで減点を回避して欲しい。

国語力にどうしても不安がある人は、本格的に作文の練習に入る前に「ふくしま式」問題集などで土台を作ることをお勧めする。


【適性検査】
 算数系だけでなく、理科や社会科系の記述問題が出題される。一見易しそうな印象を受けるが、相当難易度は高い。
 過去問を繰り返しやった程度では不十分。問題集を数冊解きこなすぐらいの演習は必要である。

適性検査の推薦図書

公立中高一貫校適性検査問題集 全国版 (みくに出版)
全国の適性検査問題が掲載されており、問題量は十分である。(全部はこなせないかもしれない。)

アインストーン(好学出版)
国語、算数、社会、理科 それぞれ販売されている。良書だが個人入手が難しい。
進学塾や家庭教師センターを通じて購入してほしい。

公立中高一貫校受検を考えはじめた親子のための適性検査スタートブック これから適性検査の勉強を始める人は、上記の、みくに出版の問題集はややハードルが高いので、このスタートブックを一通りこなしてから本格的な学習に入るのもよいだろう。


【面接】
 時々、想定問答を何度も練習して、天才子役のように完璧に演じ切る受験生を見かけるが、これはあまりお勧めしない。想定外の質問を受けた時にボロが出やすいからだ。むしろ、子供らしくはきはきと答えることに重きを置いた方が良いのではないか。
 
 不安な場合は、直前期の冬休みに面接指導を行ってくれる大手塾がある。たいていの塾は正規塾生以外も受け入れてくれる。(もちろん有料だが)
 面接の順番は、願書提出順ではないかと推測される。期限ぎりぎりに提出すると昼食後自分の順番を数時間待つことになる。

面接の推薦図書

中学受験 面接ブック(声の教育社)
ぶっつけ本番ではさすがに心許ないので、塾などに通っていない人はこの本で練習してみてはどうか。(売り切れの場合はご容赦ください。)

中学受験公立中高一貫校面接対策 [DVD]
中学受験用のグループ面接対応DVDは残念ながらほとんどない。このDVDは福岡県版ではないが、何もやらずに不合格になるよりは、百倍良い。



【願書】
 一般的な申込用紙のほかに、「志願理由書」を提出しなければならない。「志願理由書」は受検する児童が自筆で記入する必要がある。いきなり書き込むのではなく、一度別の紙に下書きすることをお勧めする。
 また、「志願理由書」の内容に基づいて面接で質問されることもあるので、適当にきれいごとを書き並べてはいけない。
 
※2015年度から、小学校長の調査書が必要になった。私立小脱出組は非常に難しい選択を迫られることになった。


2025年度受検詳細はこちら(福岡県庁)



⇒過去問は早めに購入しましょう

当日の保護者の流れ◆
 交通の便が悪いため、自家用車で送迎する保護者が多い。臨時駐車場も用意されている。毎年送迎渋滞が起きるので、15分程度早めに会場入りするとよい。試験中、ほとんどの保護者は一度帰宅して自宅で待機しているが、保護者控室(校内の食堂)で待機することも可能。保護者控室にも問題用紙が掲示されるので、頑張って挑戦している保護者も見受けられる。



模試のご案内◆

小学ハイレベルテスト
公立中高一貫校対策模試

0 件のコメント:

コメントを投稿