2016年4月1日金曜日

受験攻略 明治学園中


◆概略◆
  • 私立(ミッション系)
  • 男女共学(ただし中3までは男女別クラス)
  • カトリック系スクールであり、男女交際禁止など独特の厳しい校風がある。
  • 以前は開業医・医療関係従事者の子息・息女が多かったが、最近はそうでもない。地元会社経営者、自営業者の子女は相変わらず多い。
  • 学校設立に際しては九州工業大学と深い縁がある。(紆余曲折あって現在は完全に切り離された別物。)2007年までは学校法人明治学園の運営であったが、2008年からは学校法人コングレガシオン・ド・ノートルダムが経営。

人気度◆
 全国区での知名度はさほどないものの、北九州地区での存在感は圧倒的で他校の追随を許さなかったが、近年は急速に下降気味。受験者は男女合わせても300名を大きく割り込むまでになってしまった。(2020年度254名。参考までに、福岡地区の上位校である西南学院や大濠の志願者数は増加傾向にあり、最近は1000名以上である。)親・子・孫・と何代にもわたって明治学園出身といった家庭も多かったのだが・・・。中学進学時の他校への脱出組の数が増加傾向なのも気にかかる。せっかく合格したのに入学して1、2年で転校する生徒もかなりいる。また、留年も多数発生しているので、ギリギリ合格組はよく考えて進学すること。
 とはいえ、北九州地区でのネームバリューはまだまだ大きく、地元学習塾は同校の合格者数を競うことでその地位を確立している。
 近年、良くも悪くも医学部予備校化している。将来医療系に進学したい私立中受験生は、同校を第一志望にすべきである。一方、医学部以外の理系学部や文系志望の人には、はっきりいってお勧めできない。
 最近新校舎が完成し、その評判はまずまずである。学食の人気は低い。


入試情報◆
  • 国語(100点)、算数(100点)、社会(50点)、理科(50点)、合計300点満点の学力テスト⇒2023年度から、社会or理科のいずれかを英語にかえて受験可能。
  • 社会と理科の間でいったん昼食時間となる。(つまり、理科の復習教材を持参しておけば最終チェックが可能)
  • 男女各々80名程度の募集(明治学園小からの内部進学を除く)
  • 入試成績による特待制度はない。※特待制度導入されました!


攻略ポイント◆
 10数年前までは北九州地区で最上位に位置し、久留米附設やラ・サールといった九州最難関校を蹴って同校へ進学する生徒もいたが、最近は中堅校グループに完全に飲み込まれた。(むしろ下位グループと言って差し支えない。)
 問題の難易度は割と高い。基本から応用までバランスよく出題される。一部、難問題も見受けられる。
 その年度にもよるが、6割正解すれば確実に合格できる。正解率5割未満だと厳しいというのがこれまでの筆者の認識であったが、最近の合格最低ラインはもう少し低いようだ。ここ数年は、受験者数・入学者数の減少もあり得点率45%前後で合格できている。(2017年度:合格最低点115点/300点、得点率38.3%。2018年度:合格最低点143点/300点、得点率47.7%。2019年度速報値:135点/300点、得点率45%。ここ数年は合格最低点を公表しなくなってしまった。)基本問題で確実に得点すれば、難問に対してはある程度割り切っても合格できる。
 以前は、予行演習を兼ねて福岡地区の上位校(西南学院中や福岡大学附属大濠中など)を併願する受験生も多かったが、今はそこまでしなくても良いだろう。

【国語】
 私立下位~中堅レベルの学習が必要。過去問学習必須。福岡地区の西南学院中、福大大濠中、北九州地区の西南女学院中、照曜館中の過去問も合わせて学習すると効果的。配点が大きいので国語が得意だと有利。

【算数】
 私立中堅~上位校レベルの学習が必要。おそらく多くの受験生が算数で苦しむ。算数がどうしても苦手な人は、無理に6割の正解率を狙わず、4割狙い程度に抑えて、他の3教科で穴埋めするのも有り。過去問の大問1だけはしっかり学習して、被害を最小限に抑えること。

【社会】
 私立下位~中堅レベルの学習が必要。難しい問題も数問あるが、しっかり学習していれば高得点は可能。暗記事項は夏休みまでに片を付けておきたいところ。時事問題も一応おさえておきたい。

【理科】
 私立下位~中堅レベルの学習が必要。過去問学習必須。他地区の中堅~上位校の過去問演習もどんどんやるべし。難しい問題も出題されるが、理科の配点は小さいので、ある程度の割り切りは必要。

【英語】
 社会もしくは理科が不得手な受験生は英語を選択することも検討すべし。難易度としては難しくはないが易しくもない。同校サイトに受験教科についての動画がアップされる予定なので、必ず参照のこと。

【願書】
 学校に直接請求できるが、学校説明会や、進学塾主催の入試説明会などでも入手可能。願書提出時にどこの塾生であるかのアンケートが取られるが、塾に通っていなくても合否に影響しないので気にしなくて良い。※インターネット出願になりました!


4教科共通の推薦テキスト】⇒テキスト特別キャンペーン中!

・中学入試 新小学問題集(塾専用教材)
明治学園中で確実に合格を目指す受験生に最適。各教科ステージ1~ステージ3までの3冊ある。ステージ1は4年生ぐらいから使用可能なので、早めにスタートして他の受験生に差をつけて欲しい。残念ながら一般の書店では入手できない。
⇒KKC受講生、WEB会員の方はこちらから購入できます。

・新小学問題集「受験の攻略」(塾専用教材)
最小限の労力で合格を勝ち取るならばコレ。各教科1冊にまとめられているので、残り数か月からの逆転も不可能ではない。あきらめるのはまだ早い。1位だろうとギリギリだろうと、合格は合格である。あとは入学してからいくらでも巻き返せばよい。
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・四科のまとめ(四谷大塚)
中学受験のバイブル的教材。基本が非常にバランスよくまとめられている。夏ごろまでをめどに一通り身につけておくのが理想。
 なお、四谷大塚には「予習シリーズ」という超有名テキストがある。久留米附設などの難関校を目指すのであれば、四谷大塚の予習シリーズはすらすらとけるようでなければならない。一方、北九州地区の中学校程度であれば予習シリーズはオーバーワーク。
⇒四谷大塚の教材販売サイト
※購入には会員登録が必要なようです。また、在庫がなくなった時点でその商品は発売停止になり、翌年度分が発売されるまで待たないといけなくなります。人気教材は早めに購入しておくことをお勧めします。

・メモリーチェック・ベストチェックシリーズ(日能研)
基本レベルのまとめに最適。四科のまとめと並んで、非常に人気が高い。特に社会は秀逸。
⇒メモリーチェック購入






模擬試験◆
北九州地区では、首都圏で行われるようないわゆる「三大模試」に当たるものが存在しない。したがって、地元大手進学塾や家庭教師センターの模試を外部受験するのが最も手っ取り早い。

~進学塾で行われる模試の種類(例)~

・学力診断テスト・・・学校での学習到達度が判断できるレベル。合否判定には向かない。無料もしくは1000円程度で気軽に受験できる。

・志望校合格判定テスト(公開テスト)・・・基本問題から応用問題までちりばめられているので、ハードルの低い中学から難関中学まで幅広い判定が可能。3000円~5000円程度。

・○○オープン…大手進学塾主催の公開テスト。難関中と国私立中の2タイプをから選べる。

・〇〇中学模擬試験・・・特定の中学に特化した模試。秋から冬にかけて行われることが多い。新聞折り込みやホームページをまめにチェックしておきたい。3000円~5000円程度。

・小学ハイレベルテスト
国私立中学入試模試が名称変更し、すべての受験回で判定が出るようになった。中規模の全国模試だが、ほどほどの難易度のため北九州地区の合否判定にちょうど良い。第4志望まで判定できる。成績票のコメントがやや辛口だが、成績が上昇すると気持ちがいいほど褒めてくれる。


当日の保護者の流れ◆
 路線バスを利用する保護者もしくは自家用車で送迎する保護者が多い。自家用車を利用する場合、同校の駐車場は使えないので、近隣のコイン駐車場を利用するか、少なくとも少し離れたところで乗降すること。学校側の要望を無視してむりやり正門前で乗り降りする受験生をたまに見かけるが、絶対にやめておいた方が良い※同校敷地内での乗降ができるようになりました!
 入試時間中は保護者控室で待機することも一応可能。
 終了時には、学校周辺で学習塾関係者が解答速報を配布している。自己採点に有用。
 

入学後の学校生活◆
  • 男女交際の禁止など、厳しい校風。そもそも中3までは男女別クラス。修学旅行も男女別行動である。
  • 体育祭などの学校行事では、保護者は正装とまではいわないが、きちんとした服装をしていないと浮く。
  • あいさつは「ごきげんよう」
  • 中・高の保護者満足度が低いのが気になるが、同小学校の保護者満足度は素晴らしい。小学校受験においては今なお北九州地区の最上位である。










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